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2012年 05月 15日
いちばん大切なのは安全ということ


世間的には「首」「カイロ」というだけで
多かれ少なかれネガティヴなイメージがあるのではないでしょうか。

上部頸椎カイロプラクティックは文字通り上部頸椎一箇所しかアジャストしない首の専門職です。
故にもし施術自体がリスクの高いものであれば職業として成り立たないでしょう。
上部頸椎のアジャストメントは首だからこそ、より安全性を考慮し研究開発されたものでもあります。
今回はそのことについて書いていきます。


上部頸椎アジャストメントにおける安全性

1.ポジション
まず患者さんがアジャストメントを受ける姿勢ですが、横臥位(横向きに寝る姿勢)です。
これは頭部の重みを重力から解放した首に関わらず背骨全体に最も負担の掛らないポジションだからです。
故に座位などの背骨に頭の重み(約5kg)が掛った状態での矯正より安全性が高く、
また上部頸椎のアジャストメントの方向性を考えても横臥位は適しています。


2.方向性

上部頸椎のアジャストメントは回旋伸展動作の矯正(所謂ボキボキ)とは全く異なります。
何故ならC1(第一頸椎)で言えば後頭骨の後頭果に沿って変位するからです。
自ずとアジャストの方向(ライン・オブ・ドライヴ)が決定されます。
C2(第二頸椎)においても関節面に沿ったアジャストメントが行われます。
また直接外力により関節に可動性をつけるのではなく、
アジャスト後神経伝達が良くなり可動性がつきますので
外側からの力は極力最小限ということも安全性に繋がります。


3.三方向同時
上部頸椎のアジャストメントで使われる代表的なものである
ターグル・リコイルというテクニックを我々は使いますが、
特徴は一つのモーションで上部頸椎の前上下方変位、側方変位、回転変位を取り除くことが出来ることです。
調整は一瞬で最小限の働きかけで最大限の自然治癒力を引き出す目的で行われます。
何度もアジャストしない、数少ないアジャストメントということも安全面において重要なことです。


4.ドロップ&ノードロップ

アジャストメントで重要なことが方向とスピードです。
ターグル・リコイルテクニックの特徴は外側からの圧力で骨を動かすというイメージが一切ないこと。
調整時におけるコンタクトポイントとその方向を決めたら施術者は力を抜いた状態で瞬時にアジャストします。
文字や言葉では分かりづらいかもしれませんが、金槌で釘を打つと言うよりも
ダルマ落としに使う木槌のように瞬時に当てて引く感じです。
また頭部を載せるヘッドピースがアジャスト時に1㎝弱落ちますが、
これはドロップすることで掛った圧を下に逃がすという安全性を考慮したもの。
ボールをキャッチする瞬間にグローブを少し引いて捕るとショックが吸収されるのと同じ原理。
ただドロップ時に多少音がするので女性の方で驚かれる方もいますので、
アジャスト前に必ずドロップさせて「こんな感じですけど、大丈夫ですか?」と確認します。
また頸椎の手術をされた方、めまいのある方など患者さんの
状態と状況に合わせてドロップさせずにアジャストすることもあります。
ノードロップで行うと何をされたか全く分からないと思いますが効果は通常のアジャストと同じです。
ドロップが怖いという患者さんも勿論ノードロップでアジャストしますので、その際は気軽にお申し付けください。
ノードロップで身体が改善するのか不思議に思われる方もいらっしゃいますが、
以前「電源も身体も同じ ~スイッチは力より方向」というエントリーで書きましたので参考にして下さい。


5.原則
以上の4点を踏まえて、最も重要なことを書きます。アジャストメントの条件です。

When、Where、How、Whyです。

・いつアジャストするのか?
・どこをアジャストするのか?
・どのようにアジャストするのか?
・なぜアジャストするのか?

これらの問いかけを上部頸椎カイロプラクティックの実践者は常に心の中でしています。


・When:検査にてサブラクセイション(神経伝達妨害)が確認されて、患者さんもアジャストメントを希望された時

・Where:上部頸椎一箇所

・How:上記した1~4の方法で

・Why:サブラクセイションを取り除くことで患者さんの自然治癒力により健康回復を促す目的で行います。


以上の条件が得られない場合はどんなに患者さんがアジャストメントを懇願されてもしません。


・When:患者さんが調整を望んだ時

・Where:患者さんが気になるところ

・How:その時の状況に応じた方法で

・Why:患者さんのニーズに応える為に  行うわけではありません。


上部頸椎のアジャストメントは一瞬ですが、その背景にはこのようなルールが存在しています。
どれも安全性を考慮した重要なことです。




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# by amanochiro | 2012-05-15 13:33 | chiropractic
2012年 05月 10日
MUJIジェネレーター使ってみました








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# by amanochiro | 2012-05-10 16:46 | etc
2012年 05月 09日
首をボキボキしない方が良い一番の理由


時々「首をボキボキする治療をどう思いますか?」という質問を受けます。

それに対して、
私ならという前提でこのように答えています。


「やらない 受けない 受けさせない」


今日はその理由について。




1.一般的な観点から簡単に言うと

  頚部は脳への血管や重要な神経が集まっているところだから


2.上部頸椎カイロプラクティックの観点から言うと

  アジャスト後の安定が悪くなり、
  サブラクセイション(神経伝達妨害)を引き起こし、後々の体調不良の引き金となるから


3.上部頸椎カイロプラクティックを実践していて気になっている
  首をボキボキしない方が良い一番の理由は


  ずばり、 ストレスポイントです。



頭部の重みは成人で約5kgなのですが、
それは当然構造上、頚椎部に負担が掛かっています。

その負担の掛かりやすいストレスポイントが第4、5頚椎辺り。
したがって第4頚椎以下の椎間はヘルニアの好発部位なのです。

リーディング(脊柱両側の皮膚表面温度測定)においても
極端にその辺りの温度が低い人がいます。

手術された方、ヘルニアと診断されている方や予備軍と思われる方です。
(日常における高い枕の使用や長時間のPC姿勢も注意しましょう。)


上部頸椎カイロプラクティックではアジャストメントは上部頸椎の一箇所と限定していますので
ストレスポイントをアジャストすることはないのですが、それでもアジャストメントは繊細さが求められます。


ですので、ボキボキという威勢のいい矯正は私は遠慮させて頂きます。

アジャストメント後の注意事項として、
自分でも故意に首をボキボキするのは止めるように伝えています。


首をボキボキ鳴らすとスッキリするとか、
気持ち良いとか楽になると言われる人、いますよね。
それで癖になっているようですが、
楽だからという理由で続けていると後悔しますよ。ほんとに。


首をボキボキする治療といっても、おそらく骨盤や腰も矯正し、首も行うのではないでしょうか。
背骨に外側から可動性をつけることで楽にはなるからです。


上部頸椎カイロプラクティックは楽にするとか症状を緩和させる目的でアジャストしません。
ですからアジャスト後も何も感じないと言われる人も多いのです。
でも、それは問題ありません。

目的はいつも書いていますが、サブラクセイション(神経伝達妨害)を取り除き、
イネイトを発動させ自らの自然治癒力で身体の改善を促すことだからです。

身体が改善してから、もしくはその過程で楽になるというのが、物の道理というものです。

受けられた方は知っていますが、
上部頸椎のアジャストメントはボキボキする矯正とは全く別物です。



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# by amanochiro | 2012-05-09 12:24 | chiropractic
2012年 05月 07日
対症療法から上部頸椎カイロに切り替える決心をさせた三つのこと


先日、
「この仕事(上部頸椎カイロプラクティック)をやるようになった経緯(いきさつ)は?」
と患者さんから聞かれました。


そもそも私は1991年からの十年間は鍼灸、マッサージ等をベースとした治療室を営んでいました。
症状を緩和させ、楽にして帰すという患者さんのニーズに応える治療をやっていたのです。

今はその正反対。
上記のようなことは一切行っていません。

なぜ、そのように切り替えたのか?
大きな理由は3つ。
そのことについて今回は書いていきます。




1.気付き


「良くなる」と「楽になる」 「良くする」と「楽にする」 の混同。

これは当時の私に限らず、患者さん、施術者の中にも
混同している場合が多いのではないでしょうか。

なぜなら多くの患者さんは何らかの症状を抱えた状態で来院し、
治療を受けることで今すぐにでも楽になりたいと思っているからです。
楽になることで効いたと判断します。

でも実際のところ、
「楽になる」と「良くなる」 ということは本質的に違います。
薬を例に取ると分かりやすいかもしれません。

「薬を飲むと楽になる。」
       ↓
「薬が切れれば辛くなる。」
       ↓
「辛いから薬を再び飲む。」

このような場合、薬を服用することで楽にはなりますが良くなっていないということ。


これは薬が良くないというようなことを言っているわけではありません。
外から内部に取り入れた薬という刺激に対して身体が反応するということです。
その反応によって楽になると感じます。あ~効いてるなという具合に。
あまりに刺激に慣れると残念ながら効かなくなります。
で、種類を変えたり、強い薬になったりと。。

でも、このことは薬に限りません。
私が以前行っていた治療も患者さんを楽にするべく、
外から刺激を与えていたという意味では全く同じなのです。


「楽にするのではなくて、良くなる為にはどうすればいいのか。」


その為にまず行うことは、
施術者は「症状に対して何もしない」ということです。

症状、患部へのアプローチは一切何もせずに、変化が見られれば
身体は良い方向に向っていると判断できます。



2.限定


所謂民間療法は薬を用いず、患者さん自身の自然治癒力を活かす
治療だと謳うことが多いです。

只、実際は患者さんの訴える症状に対して治療を行う対症療法が多い。
以前の私も時々本当に自然治癒力を活かしているのかなぁと思ったりもしました。


例えば、
ある症状を抱えた患者さんが数度の治療を受けて良くなったと言われたとします。

この時、3つの思いが頭に浮かぶことがありました。

1.自分が施した治療が効いたんだ
2.もしかしたら治療をしなくても時間が経てば自然に良くなっていたかもしれない
3.何もしなかったら、もっと早く良くなっていたかもしれない

これらから正しい答えを見つけるのは難しいです。
ただ施術者は 1.と信じたい。
(実際は施術者も患者さんもどうでもいい事かもしれませんが)


はなから目的が症状を楽にする為の治療という場合は構わないと思うのですが、
もし「自然治癒力で身体が良くなる」と謳うのであれば、
やはり施術者は「症状に対して何もしない。」ということで、
その辺りの曖昧な所がはっきりします。

具体的に言うと
施術部位、刺鍼穴、アジャストする椎骨を限定することです。

それは鍼にしてもカイロにしても自然治癒力が発動する為に
施術すると考えれば、別に症状を追わなくていいからです。
つまり患部は一切関係ないのです。

自然治癒力の働きを確認して、その後で患者さんに状態を聞きます。
つまり客観が主観を先行するということ。
そこでどのように自然治癒力、身体の状態を確認するかが重要となります。



3.客観性


このことは前に
「身体の状態を可視化する話」
「続・身体の状態を可視化する話」に書きましたが、
上部頸椎カイロプラクティックはこれらの検査に沿って臨床を進めますので、

1.自分が施した治療が効いたんだ
2.もしかしたら治療をしなくても時間が経てば自然に良くなっていたかもしれない
3.何もしなかったら、もっと早く良くなっていたかもしれない

というような迷いはすっかり解決されました。


以上が私が以前行っていた
対症療法における自然治癒力のスタンスという
自分の中でのモヤモヤ感を払拭した3つのことです。

これで上部頸椎カイロプラクティックに何の迷いもなく切り替えました。
あれから十年以上過ぎましたが、今でも同じ気持ちでいます。
時折、上部頸椎カイロプラクティックの根底に流れる哲学は普遍だなぁと思いながら。


あと最後にもう一つ。
どんなに効果があってもリスクの高い施術であれば、
この仕事には就いていなかったでしょう。

次エントリーでは
上部頸椎カイロプラクティックをやろうと決心できた一番大きな理由、
アジャストメントにおける安全性について書こうと思います。





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# by amanochiro | 2012-05-07 17:35 | chiropractic
2012年 04月 18日
続・身体の状態を可視化する話

二つ前のエントリーで 「身体の状態を可視化する話」 を書きました。

リーディング (脊柱両側の皮膚表面温度測定) によって
サブラクセイション (神経伝達妨害)の有無をはじめ
身体の状態を客観的に把握するという話です。

痛みで辛い、疲れが取れないというように
皆さん、症状として実感されますが実際のところ、どうなっているのでしょうか。


検査では
症状よりもその土壌となっている身体の状態に目を向けることになります。


上部頸椎カイロプラクティックでは常識なのですが、
医療に慣れ親しんだ人には一つの“気付き”となることもあるようです。

「木を見て森を見ず」 ということですね。



そして今回はその第二弾。
重心・足圧編です。



左図は上部頸椎が変位している姿勢です。
脊柱や骨盤を歪めて頭部を支えています。
の部分は約5㎏の頭部の重みが負荷として掛かりやすい部位。
人によって負担の掛かる部位は異なりますが、
腰痛、股関節痛、膝痛、背部痛、首痛を引き起こすこととなります。


上部頸椎カイロプラクティックでは患者さんがの部分に痛みを訴えても
上部頸椎のズレ(変位)により生体が本能的にとる脊柱の補正作用による
負担部位と捉え患部には何もせず、上部頸椎のみをアジャストします。
アジャスト後、右図のように変われば負担も自ずと取れ、時間と共に症状も消えていきます。


つまり症状という結果への対処ではなく、それを引き起こす原因の除去であり、
身体構造の力学的な問題からくる負担の掛かった部位への人為的な調整ではなく、
患者さん自身のイネイトによる調整の結果なのです。


サブラクセイション時(左図)は多くの場合、左右の手足の長さに差が生じています。
これは単に寸法の問題ではなく、上部頸椎サブラクセイションにより脊柱や骨盤の
歪みが手足の長短として現れるからです。
同時に頭部の重心が移動することで身体の重心が決定されます。



左がアジャスト前、右がアジャスト40分後、中央がアジャスト4週間後です。

・左のアジャスト前は重心(赤い点)は左に位置し、
 荷重比率も56:44で左足に体重が掛かっています。

・右のアジャスト40分後では重心は同じように左に位置し、
 荷重比率も59:41と更に左に体重が掛かっています。

・中央のアジャスト4週間後では重心は中心に位置し、
 荷重比率も45:55と右荷重に変わっています。

ちなみにこちらの患者さんはアジャスト前、右足が約1cm短く、
アジャスト後は揃い、4週間後も揃ったままでした。


まとめますと、
この方が上部頸椎サブラクセイション下にある場合、

1.脊柱の皮膚表面温度測定で特有の温度の偏りが波形で示され、

2.上部頸椎の変位による脊柱と骨盤の補正作用により、
  足の長さが右足が1cm短くなり、

3.その状態での立位姿勢においては左重心、左荷重

  となることが客観的に示されるわけです。


反対に上部頸椎が安定していてサブラクセイションのない場合は
特有の波形は出ませんし、手足の長さも揃っていて、
重心、荷重も左には位置しないことが分かります。


中央の図では左右に比べて、右足の指が接地していることが確認できます。
接地面積が増えますと、体重を支える面積が広くなります。

1.立っているだけで疲れるとか、

2.腰痛、背部痛で背中や腰に緊張が出ている場合は

  指が接地していない場合が多いです。


皆さん、このように可視化してみて初めて気付くのです。



ちなみにこちらの患者さんはアジャスト4週間後にいらした時、
血圧が下がって正常になったと仰っていました。

上部頸椎は血圧を調整している延髄との関わりが深いですし、
指が接地しますと末梢の血管が開きますので血圧が下がり安定する場合があります。


延髄の血管運動中枢の働きはリーディング(脊柱両側の皮膚表面温度測定)で
指の接地は重心計で可視化し、アジャスト前後、その後の経過もその状態を追って
身体の状態を確認します。


「木を見て森を見ず」 ではないのですよ。




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# by amanochiro | 2012-04-18 11:56 | chiropractic


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