続・身体の状態を可視化する話


二つ前のエントリーで 「身体の状態を可視化する話」 を書きました。

リーディング (脊柱両側の皮膚表面温度測定) によって
サブラクセイション (神経伝達妨害)の有無をはじめ
身体の状態を客観的に把握するという話です。

痛みで辛い、疲れが取れないというように
皆さん、症状として実感されますが実際のところ、どうなっているのでしょうか。


検査では
症状よりもその土壌となっている身体の状態に目を向けることになります。


上部頸椎カイロプラクティックでは常識なのですが、
医療に慣れ親しんだ人には一つの“気付き”となることもあるようです。

「木を見て森を見ず」 ということですね。



そして今回はその第二弾。
重心・足圧編です。


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左図は上部頸椎が変位している姿勢です。
脊柱や骨盤を歪めて頭部を支えています。
の部分は約5㎏の頭部の重みが負荷として掛かりやすい部位。
人によって負担の掛かる部位は異なりますが、
腰痛、股関節痛、膝痛、背部痛、首痛を引き起こすこととなります。


上部頸椎カイロプラクティックでは患者さんがの部分に痛みを訴えても
上部頸椎のズレ(変位)により生体が本能的にとる脊柱の補正作用による
負担部位と捉え患部には何もせず、上部頸椎のみをアジャストします。
アジャスト後、右図のように変われば負担も自ずと取れ、時間と共に症状も消えていきます。


つまり症状という結果への対処ではなく、それを引き起こす原因の除去であり、
身体構造の力学的な問題からくる負担の掛かった部位への人為的な調整ではなく、
患者さん自身のイネイトによる調整の結果なのです。


サブラクセイション時(左図)は多くの場合、左右の手足の長さに差が生じています。
これは単に寸法の問題ではなく、上部頸椎サブラクセイションにより脊柱や骨盤の
歪みが手足の長短として現れるからです。
同時に頭部の重心が移動することで身体の重心が決定されます。


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左がアジャスト前、右がアジャスト40分後、中央がアジャスト4週間後です。

・左のアジャスト前は重心(赤い点)は左に位置し、
 荷重比率も56:44で左足に体重が掛かっています。

・右のアジャスト40分後では重心は同じように左に位置し、
 荷重比率も59:41と更に左に体重が掛かっています。

・中央のアジャスト4週間後では重心は中心に位置し、
 荷重比率も45:55と右荷重に変わっています。

ちなみにこちらの患者さんはアジャスト前、右足が約1cm短く、
アジャスト後は揃い、4週間後も揃ったままでした。


まとめますと、
この方が上部頸椎サブラクセイション下にある場合、

1.脊柱の皮膚表面温度測定で特有の温度の偏りが波形で示され、

2.上部頸椎の変位による脊柱と骨盤の補正作用により、
  足の長さが右足が1cm短くなり、

3.その状態での立位姿勢においては左重心、左荷重

  となることが客観的に示されるわけです。


反対に上部頸椎が安定していてサブラクセイションのない場合は
特有の波形は出ませんし、手足の長さも揃っていて、
重心、荷重も左には位置しないことが分かります。


中央の図では左右に比べて、右足の指が接地していることが確認できます。
接地面積が増えますと、体重を支える面積が広くなります。

1.立っているだけで疲れるとか、

2.腰痛、背部痛で背中や腰に緊張が出ている場合は

  指が接地していない場合が多いです。


皆さん、このように可視化してみて初めて気付くのです。



ちなみにこちらの患者さんはアジャスト4週間後にいらした時、
血圧が下がって正常になったと仰っていました。

上部頸椎は血圧を調整している延髄との関わりが深いですし、
指が接地しますと末梢の血管が開きますので血圧が下がり安定する場合があります。


延髄の血管運動中枢の働きはリーディング(脊柱両側の皮膚表面温度測定)で
指の接地は重心計で可視化し、アジャスト前後、その後の経過もその状態を追って
身体の状態を確認します。


「木を見て森を見ず」 ではないのですよ。




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by amanochiro | 2012-04-18 11:56 | 上部頸椎カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)