対症療法から上部頸椎カイロに切り替える決心をさせた三つのこと



先日、
「この仕事(上部頸椎カイロプラクティック)をやるようになった経緯(いきさつ)は?」
と患者さんから聞かれました。


そもそも私は1991年からの十年間は鍼灸、マッサージ等をベースとした治療室を営んでいました。
症状を緩和させ、楽にして帰すという患者さんのニーズに応える治療をやっていたのです。

今はその正反対。
上記のようなことは一切行っていません。

なぜ、そのように切り替えたのか?
大きな理由は3つ。
そのことについて今回は書いていきます。




1.気付き


「良くなる」と「楽になる」 「良くする」と「楽にする」 の混同。

これは当時の私に限らず、患者さん、施術者の中にも
混同している場合が多いのではないでしょうか。

なぜなら多くの患者さんは何らかの症状を抱えた状態で来院し、
治療を受けることで今すぐにでも楽になりたいと思っているからです。
楽になることで効いたと判断します。

でも実際のところ、
「楽になる」と「良くなる」 ということは本質的に違います。
薬を例に取ると分かりやすいかもしれません。

「薬を飲むと楽になる。」
       ↓
「薬が切れれば辛くなる。」
       ↓
「辛いから薬を再び飲む。」

このような場合、薬を服用することで楽にはなりますが良くなっていないということ。


これは薬が良くないというようなことを言っているわけではありません。
外から内部に取り入れた薬という刺激に対して身体が反応するということです。
その反応によって楽になると感じます。あ~効いてるなという具合に。
あまりに刺激に慣れると残念ながら効かなくなります。
で、種類を変えたり、強い薬になったりと。。

でも、このことは薬に限りません。
私が以前行っていた治療も患者さんを楽にするべく、
外から刺激を与えていたという意味では全く同じなのです。


「楽にするのではなくて、良くなる為にはどうすればいいのか。」


その為にまず行うことは、
施術者は「症状に対して何もしない」ということです。

症状、患部へのアプローチは一切何もせずに、変化が見られれば
身体は良い方向に向っていると判断できます。



2.限定


所謂民間療法は薬を用いず、患者さん自身の自然治癒力を活かす
治療だと謳うことが多いです。

只、実際は患者さんの訴える症状に対して治療を行う対症療法が多い。
以前の私も時々本当に自然治癒力を活かしているのかなぁと思ったりもしました。


例えば、
ある症状を抱えた患者さんが数度の治療を受けて良くなったと言われたとします。

この時、3つの思いが頭に浮かぶことがありました。

1.自分が施した治療が効いたんだ
2.もしかしたら治療をしなくても時間が経てば自然に良くなっていたかもしれない
3.何もしなかったら、もっと早く良くなっていたかもしれない

これらから正しい答えを見つけるのは難しいです。
ただ施術者は 1.と信じたい。
(実際は施術者も患者さんもどうでもいい事かもしれませんが)


はなから目的が症状を楽にする為の治療という場合は構わないと思うのですが、
もし「自然治癒力で身体が良くなる」と謳うのであれば、
やはり施術者は「症状に対して何もしない。」ということで、
その辺りの曖昧な所がはっきりします。

具体的に言うと
施術部位、刺鍼穴、アジャストする椎骨を限定することです。

それは鍼にしてもカイロにしても自然治癒力が発動する為に
施術すると考えれば、別に症状を追わなくていいからです。
つまり患部は一切関係ないのです。

自然治癒力の働きを確認して、その後で患者さんに状態を聞きます。
つまり客観が主観を先行するということ。
そこでどのように自然治癒力、身体の状態を確認するかが重要となります。



3.客観性


このことは前に
「身体の状態を可視化する話」
「続・身体の状態を可視化する話」に書きましたが、
上部頸椎カイロプラクティックはこれらの検査に沿って臨床を進めますので、

1.自分が施した治療が効いたんだ
2.もしかしたら治療をしなくても時間が経てば自然に良くなっていたかもしれない
3.何もしなかったら、もっと早く良くなっていたかもしれない

というような迷いはすっかり解決されました。


以上が私が以前行っていた
対症療法における自然治癒力のスタンスという
自分の中でのモヤモヤ感を払拭した3つのことです。

これで上部頸椎カイロプラクティックに何の迷いもなく切り替えました。
あれから十年以上過ぎましたが、今でも同じ気持ちでいます。
時折、上部頸椎カイロプラクティックの根底に流れる哲学は普遍だなぁと思いながら。


あと最後にもう一つ。
どんなに効果があってもリスクの高い施術であれば、
この仕事には就いていなかったでしょう。

次エントリーでは
上部頸椎カイロプラクティックをやろうと決心できた一番大きな理由、
アジャストメントにおける安全性について書こうと思います。





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by amanochiro | 2012-05-07 17:35 | 上部頸椎カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)